ブッシュマン:キョンシーアフリカへ行く (★★★)

画像非洲和尚
Crazy Safari
1991年/香港

【監督】
 ◆陳會毅(ビリー・チャン)
【脚本】
 ◆黄炳耀(バリー・ウォン)
【出演】
 ◆歴蘇(ニカウ)
 ◆林正英(ラム・チェンイン)
 ◆陳山河(クリストファー・チャン)
 ◆陳龍(ピーター・チャン)
 ◆ミッシェル・ベストビール
 ◆鮑徳熹(ピーター・パウ)
 ◆周星馳(チャウ・シンチー)※声のみ
 ◆呉孟達(ン・マンタッ)※声のみ

 永盛に三和という堅気ではない映画会社の作品。特に永盛電影の作品というのは日本でも観る機会は多いのだけれど、独特の雰囲気があって好きにはなれません。この永盛臭というのが結構強烈で、誰が監督をやっても、誰が出ていても、“永盛臭い作品”にしかならないのです。
 しかし、この映画からは永盛臭がまるで感じられないではありませんか。ほとんどの場面が海外ロケだったこの映画、もしかすると、永盛を仕切っている向兄弟の影響が撮影現場にはあまり届いていなかったのかも知れません。そんな開放感の中で作られた映画だとしたら永盛臭が無いのも納得。そして、それは映画にとって大変好ましいものだと思います。

 かくして、永盛作品としては唯一、純粋に「好き」と言える映画となった本作でありますが、何といっても、乗り乗りでブルース・リーの真似をしたに違いないニカウさんと、ダチョウに乗った中年、林正英の組み合わせが最高です。アフリカの夕陽の中、林正英がニカウさんに武術の型を教える場面などは、対抗できるものなど無いであろうと思える微笑ましさと、二人共もうこの世の人ではないんだという切なさが相俟って、出色の名場面になっております。

 監督は香港映画界で最もニカウさんに似ていると密かに囁かれている(?)陳會毅。いつもより余計に飛び跳ねる愛らしいキョンシーを演じているのは陳龍。この二人、顔が似てるので兄弟ではなかろうかとずっと思っていたのでけど、やはり兄弟でした。
 周星馳と呉孟達のツッコミナレーションはそれほど多くありません。いっそサイレントにして終始、周星馳と呉孟達に喋らせていた方が面白かったかも。

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