ファン・ジニ (★★★)

画像黄真伊/Hwang Jin Yi
2006年/韓国・KBS【全24話】

【監督】
 ◆キム・チョルギュ(金哲奎)
【脚本】
 ◆ユン・ソンジュ(尹善柱)
【出演】
 ◆ハ・ジウォン(河智媛)
 ◆キム・ジェウォン(金在元)
 ◆ワン・ビンナ(王嬪娜)
 ◆キム・ボヨン(金甫娟)
 ◆キム・ヨンエ(金玲愛)
 ◆チョン・ミソン(全美善)
 ◆チャン・グンソク(張根碩)
 ◆シム・ウンギョン(沈恩慶)
 ◆リュ・テジン(柳泰俊)
 ◆チョ・ソンハ(趙聖河)
 ◆イ・イネ(李仁惠) ◆チョン・ギョンスン(釘璟淳)
 ◆イ・シファン(李[木時]桓) ◆ムン・チョンシク (閔天植)
 ◆パク・チャンファン(朴賛煥) ◆ヒョン・ソク(玄錫)
 ◆キム・スンウク(金承旭) ◆イ・ヒド(李熙道)
 ◆イ・デロ(李大路) ◆チェ・サンフン(崔尚勳)
 ◆ファン・ウナ ◆チョン・ホビン(鄭昊彬)
 ◆ソ・ヒョンジン ◆キム・ジョンギョル

 普段、ドラマを観る時は全話録画しておいて、後日まとめて鑑賞することにしています。週に1話あるいは2話進行では次の週まで待ちきれないし、複数のドラマを同時進行で観るより、一本のドラマに集中したいというのもあります。しかしハ・ジウォンの主演ドラマとなれば話は別。他の主演作同様、日本初放送をリアルタイムで視聴しました。
 その後、NHKのカット版、そしてLaLa TVでのHDノーカット版、と三度鑑賞。

 初鑑賞時には★★★★位の評価でありましたが、メイキングや本編を見直した結果、★★★に変更。
 何故メイキングがマイナス要因になったかと言えば、それはメイキングに写っていた監督の若さ。おそらく30代だと思いますが、その割には若さを感じないドラマであったという事です。作品の節々に感じられる妥協のせいで、ベテラン監督が局の意に沿って撮ったものと思い込んでいました。
 『茶母』ではイ・ジェギュ監督の若さと熱情が画面から迸っていたので、観ている自分も熱くなることが出来ましたが、この作品からはそういうものはあまり感じられませんでした。
 
 ハ・ジウォンはいつものように最善の努力で黄真伊を演じきったと思います。最後の舞にも素直に心動かされましたし、彼女でなければここまでは出来なかっただろう、というものをこのドラマでも見せてくれました。
 黄真伊の少女時代を演じたシム・ウンギョンも非常に好印象。そしてキム・ボヨンやチョン・ミソンなど以前から贔屓にしていた女優が、揃っていたのも嬉しいところ。
 ただ、一部に未熟さを露呈した俳優がいたのは残念ではあります。

画像

 例によって明る過ぎる照明が気になりましたが、妓生たちの表向きの華やかさと相対する内なる闇を際立たせる為、と解釈すれば、これも有りでしょう。作りこまれた小道具や装飾品のお陰で、明るい画面でも安っぽくならなかったのも幸いでした。

 真伊と芙蓉のライバル関係は良く描けていたと思います。特に気に入ったのは、真伊が芙蓉を酒に誘う場面。真伊は芙蓉に愚痴を聞いて欲しいだけだったのに、芙蓉には真伊の愚痴が自慢としか思えず怒って立ち去ってしまうという所。「一体何なのよ?」という真伊の表情が最高だったのですが、二人のお互いに対する意識の温度差というものがとても上手く表現されていたと思います。真伊にとっての芙蓉は競争相手の一人にすぎないけれど、芙蓉にとっては真伊がすべて。寝ても覚めても真伊に勝つ事しか考えられないほど意識しながら、決して超える事は出来ない相手。不世出の天才と同時代を生きなければならなかった芙蓉の悲壮は、10年近くにわたり田村亮子と際どい勝負を繰り広げながら1度も勝つことが出来なかった柔道家の長井淳子を思い出させました。
 
(衛星劇場、NHK、LaLa TV/★★★)

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